k西ろぐ

ゲーセン通いの日々、うつ病との付き合い、教育、そして酒と漫画とetc

【ネタバレ注意】ズートピア見たよ!

 ズートピアみたー!かわいい!

というのはさておき、ズートピア見ました。面白かったので吹き替え版と字幕版の両方を見たのですが、両方見たところイメージが大分違いましたね。

 

ジュディの印象が違う

吹き替え版だと上戸彩さんが演じられているジュディですが。吹き替え版では、ものすごく幼い印象を受けました。言葉遣いなどでしょうか。字幕版では少し背伸びをした田舎から出て来た大人の女性という印象です。特にニックに対する接し方が子供っぽくなく、女性として接している印象がありました。

 

さすがの森川智之さん!

ニックの印象がやはり吹き替え版と字幕版では印象が変わります。これは吹き替え版に軍配があがりますね。森川さんの演技はすごかった。序盤のずるいニックも後半の優しいニックも、もういかにもダメ男っていう感じで最高でしたね。

 

世界が抱えている問題への挑戦

ズートピアは多様性(ダイバーシティ)を受け入れる街のようで実際はそうではない。偏見や差別、意識されるものから無意識のものまで存在します。そういった実社会で起こっている問題に真正面から取り組んだ良い作品だと思いました。

 

 ジュディはズートピアのような多様性を受け入れる自由な街に憧れ、自分もまたそのような多様性を受け入れ、差別や偏見の無い人間であると強く意識しています。しかしながら実際は、キツネスプレーをやはり手放せなかったり、警察官とにんじん農家では違うと思っていたり、他の動物にウサギがかわいいと言われることに抵抗感を感じていた李、警察官なら駐車違反を取り締まる仕事は大した仕事では無いと思っていたり、無意識のうちに肉食動物に対して生物学的な他人を襲うDNAがあるかもしれないと言ってみたり、ところどころに無意識な偏見を抱えています。これは真面目に努力を積み重ねて来た人ほど陥りやすい差別意識、努力が足りないと感じてしまうような点にも近いと思います。

 

 それに対しニックは幼少期から受けているひどい偏見の目によって、信じられないのであれば、信じなくても良いと心を開かず育ってきているように見えて、実はズートピアらしい多様性を認めた存在として描かれています。時には冗談めかして言うこともあるのですが、ヌーディストたちを偏見の目で見ることもありませんし、ナマケモノの仕事ぶりに対して最速と言っているのもきっと本気で言っているのでしょう(本当にナマケモノは最速だったわけですが)。

 

その他、警察の受付クロウハウザーが肉食動物のチーターなのに肥満でおネエな存在なのは面白いと思いましたし、Mr.Bigが小さなネズミなのもまた面白い。見れば見るほど裏切られる(良い意味で)部分が多いですし、裏切られる部分というのは、私たちの偏見をどんどん明るみに出していくのです。

 

 私たちは大体は思い込みを信じて生きています。常識や当たり前を疑わずに生きています。しかしながら実は真実は身近にあって、その常識や当たり前というのは、とんでもない偏見かもしれないということを教えてくれる良い映画です。

 

 多様性というのはお互いを認め合うこともそうですが、時にはお互いに干渉しあわないという非常に難しいバランスの元に成り立つと思っています。ズートピアが生物の生活環境に合わせてエリアが分かれているのもそうだと思います。多様性を認めることとは、どこかできちんと線引きをして、干渉しないということも大切です。ネットの世界にいると自由に他者に干渉できる社会になってしまい、それが自由な発言や表現を妨げるという結果になってしまっているのが残念です。

 

そんなことは良いとして萌える!

ジュディとニックのカップルは大好物です!ああいう堅物努力家真面目!みたいな女子とずるくて賢いけどヘタレな男子のカップルは最高です!きっとバーとかで2人で飲みに行ってジュディが酔っぱらってニックが介抱して部屋まで連れて行ってもヘタレなニックはそのまま何も手を出さずに帰ることでしょう・・・容易に想像できてしまう・・・。うう、最高!ズートピア万歳!ぜひとも字幕版吹き替え版とも見て比べてもらえればと思います。

 

ズートピア (字幕版)

ズートピア (字幕版)